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UCLAジャコビー教授来所!「シェアリングエコノミー」「ウーバー」について意見交換

ジャコビー教授は、経済学博士で、現在UCLAアンダーソン経営大学院の教授を務めています。

今回来日した際に、市民会議のことを聞き、「シェアリングエコノミー」、「ライドシェア」、及びウーバーの日本での動向について意見交換するために来所してくれました。

ジャコビー教授によれば、ウーバーは自らを旅客運送企業ではなく、テクノロジー企業と位置づけることで安全管理義務などの運送責任を免れることに成功し、急拡大を遂げたということです。

しかし、ジャコビー教授は、2016年10月28日にロンドン雇用裁判所が下した判決を引き合いに出し、そのような主張は現実離れした虚構であるということが徐々に認識され始めていると指摘しました。判決は、ロンドンのウーバードライバー3万人が、最低賃金と有給休暇の権利を持つ被雇用者であると認定するものでした。

ジャコビー教授はまた、アメリカやイギリスではウーバーが一気に広がりを見せたが、ヨーロッパ、アジアではそうならなかったという違いに目を向ける必要があると指摘しました。教授は、その違いは文化、歴史、法体系の違いに根ざすものだと指摘します。つまり、アメリカ・イギリスは判例法・慣習法の国だが、ヨーロッパ・アジアは大陸法・制定法の国であるという点です。教授によれば、前者はルール違反が可能で、後者はルールを尊重する特徴があると言います。日本は、大陸法系で制定法を備え、ルールを尊重して発展してきた国なのだから、ここでアメリカの真似をしてはいけない、ヨーロッパやアジアがウーバーにどのような対応をしているのか、そこから学ぶべきだとしました。

意見交換は2時間に及び、大変意義深い内容でした。

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