EU司法裁判所判決:ウーバーは旅客運送企業

交通の安全と労働を考える市民会議は、2017年12月20日にEU司法裁判所が下した、ウーバーは旅客運送企業であるとの判決について、全文を翻訳し、当ホームページの"Resources"ページに掲載した。

EUの最高裁に相当する欧州司法裁判所大法廷が2017年12月20日に下した判決は、EU加盟のヨーロッパ各国において、ウーバーのビジネススタイルが許されないものであることを明確に示した画期的で決定的なものだった。ウーバーの配車アプリで運転手と乗客をつなぐデジタルサービス業であって旅客運送ではないという主張が否定され、運送業の規制を受けるべきと判断したのだ。

この判決について不服申立はできず、この判断は終局的なものである。

この判決以降、ウーバーによる雇用によらずに乗客を有償で運送する業務を無許可で行うことは許されないという規制がEU各国で実施されることになった。欧州司法裁判所は2018年4月にもフランス政府対ウーバーで同様の判決を下した。このため、ウーバーを始めとするアプリによって自家用車を使う運転者と都市内を移動したい利用者をつなぐ有償サービス事業はEU諸国への進出を断念しつつある。

この裁判は、バルセロナの職業タクシー運転手協会が原告となって、ウーバースペイン社をバルセロナ第3商事裁判所に提訴したものだ。ところが、同商事裁判所は2015年7月16日、EU司法裁判所にEU各国に共通する法律解釈の判断を求める請求を決定した。これを先行判決の照会制度という。タクシーサービスの提供には事前に地元市か地方政府当局の認可を事前に受ける義務があるが、ウーバースペイン社の事業はこれに反するか否かについてEU法令に基づく法律解釈が前提として必要としたのだ。この決定には原告のバルセロナ職業タクシー運転手協会は反対したが、EU裁判所はこれを受諾し、1年4月の審理を経て上記の重大な判断を下したことになる。

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